下の娘はグリム童話が大好きで
高校生になっても、こころや身体が疲れた時には
寝る前にグリム童話を読んで欲しいとせがまれたものです。
(当然彼女のクラスメートには内緒でしたよ…。)
今彼女は北米大陸の反対側、今まで知っている人のいない場所で
力強く一人暮らしをしています。
距離は遠く離れても、童話を真ん中にして過ごした時間は
今でもこころに「光」を灯し続けてくれているのを感じます。
おとぎ話はいくつになってもこころを豊かにしてくれますが、
歯が抜け替わり始めた七歳頃には、おとぎ話が特別に意味を持ちます。
ですから今日はおとぎ話の持っている力についてお話していきましょう。
この題材はとても奥が深く、本が容易に3冊くらいは書けてしまうものです。
ここでは要約した形で簡単にご紹介しますが、根本を理解していただけたら
お子さんに接する上でお役に立つのではないでしょうか。
歯が抜け替わるのは
「『光』による内臓の基礎づくり終了」のお知らせ
ということをお話ししました。
その時期から「光」は生命力を持って外側に広がり、次第に子ども全体を包むようになります。
一年生ころは「光」が頭の周りに広がっています。
子どもはその「光」のスクリーンにたくさんのイメージを描きます。
注意深く観察すれば、この頃子どもの「イマジネーション」の力が特に豊かになるのに
気づいていただけるでしょう。
「イマジネーション(想像)」は、単なるファンタジー(幻想)ではありません。
「イマジネーション」はものの本質と「元型(Archetype)」を観る力です。
子どもはおとぎ話の中にはっきりと、しかも深い親しみを持って「元型」を観ます。
「元型」と七惑星の関係
老賢者(土星)、王様(木星)、お妃様・継母(月)、騎士(火星)、若い王子様(水星)、お姫様(金星)、運命、使命、愚か者(ばか様)(太陽)
星の世界から来た子どもたちは、惑星の性質とも言える「元型」と
この世に生まれる前に慣れ親しんでいます。
そしてこの時期の子どもは、豊富なイマジネーションの力を使って
この世に降りた状態で、おとぎ話を通じて再び「元型」と出会います。
七惑星の「光」が私たちのこころと身体に、絶えず影響を与え続けているように
私たちは魂の中に、すべての「元型」を持っています。
王様も、お姫様やシャドウや騎士も、また愚か者も…。
すべて「私」の一部。
なのにそれらをうまく使いこなせないのは
それらの存在がいつもは眠っていて
私たちはその存在に気づかずに毎日を送っているからです。
「元型」の力、惑星と色
老賢者(土星・青)ー 叡智・アドヴァイザー
王様(木星・橙)ー 指導力・支配力・統率力
騎士(火星・赤)ー 勇気・信念・自信
愚か者・運命を探す主人公(太陽・金/白)ー 本質を観る力・探究心・使命感
愛らしいお姫様(金星・緑/桃)ー 受容力・愛・信仰心・芸術・美
若い王子様(水星・黄)ー 知恵・遊び心・機転・好奇心
お妃様・母親・継母(月・紫)ー 包容力・育成力・創造・献身
「光」が「闇」に出会って分散することで「色彩」を生み出すように
宇宙の「光」は地球の「闇」を投影して分散し、様々な「元型」を創り出します。
つまり「元型」は光が形を変えて現れたもの(変現)したものといえます。
「元型」の意識を育てることは、魂を多様化させ
自分の中に眠っている「光」の可能性を引き出します。
これらの性質をすべて自分の意思で操ることができれば
人生に必要な力を得るのに役立つばかりでなく
生きる上での「自由」を手にすることができるでしょう。
この時期に触れるおとぎ話は、子どもの魂の中に「元型」の種を植えます。
その種は子ども中で成長し、魂に無限の可能性と自由を与えてあげることができます。
どうか、おとぎ話を通じて
お子さんとの豊かな時間を過ごしてください。
お母さんも、王様やお姫様、騎士やばか様の自分を自由に発揮して、
これからの人生に色彩と力強さを加えましょう!!