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光の子育て
生きる力のたっぷりな子になーれ!
お母さんの光

「つまらない」と「お腹すいた」を乗り切る!

子どもの「つまらなーい」とか「お腹すいた」を聞いた時

無意識のうちにそれを解消してあげなければって思いませんか?

 

親として、何かをしてあげなければならないと思う。

子どもが満たされていないと、なんとなく罪悪感を抱いてしまう。

子どもの目が「お母さんのせい」って、こちらを刺してくる…。

 

こんな風に、子どもの欲求を満たすのが

知らないうちに「お母さんの役目」になっていませんか?

 

いろいろ便利な電子機器の普及からか

最近人は絶えず刺激を受けてないと、気が済まなくなっているようです。

 

街にはいつも音楽が流れ、スーパーマーケットでは録音された呼び声が鳴りやみません。

ある家では一日中テレビがついていて、

他の家ではコンピューターやケータイがひっきりなしにON状態

台所にはおやつやスナック菓子が、いつでもつまめるように用意されている。

 

私はそれら一つ一つを「悪」とは思いません。

けれども時々、「静寂」と「空腹」と「退屈」が

生活の中から失われてしまっていることに、

それらが暮らしの中で与えられない時代になったということに

懸念を抱きます。

 

人は「静寂」の中で耳を澄ませます。

鳥の声や、木々が揺れる音に気づきます。

自分を見つめます。

周りに人のささやかな思いや

宇宙の存在を肌で感じます。

人は「空腹」によって、自分の基本的な欲求に向き合います。

食材のありがたさを知ります。

自分の命が、他の命によって支えられていることに気づきます。

謙虚であることを学びます。

人は「退屈」の中から新しいものを創造します。

想像力を働かせます。

ものを大切にし、関係を深めることを学びます。

与えられた環境を最大限に生かす努力をします。

自分の可能性を発見します。

つまり…。

「静寂」と「退屈」と「空腹」は

「光」の教育に必要な状態なのです。

 

「静寂」と「退屈」と「空腹」に共通することは

その背後に「無(仏教で言うところの空)」を含んでいるということ。

 

「無(もしくは空)」は

習慣的になった受け身型の生活にさよならして

意志の力と創造性を引き出すきっかけを与えてくれます。

 

言い換えれば「受動脳」のスイッチを切って

「能動脳」のスイッチを入れるために必要な環境であるということです。

 

子どもが「つまらない」時は

子どもが自分で遊びを生み出す過程を見守ってあげてください。

お母さんが見ててくれることで

子どもは「無」の恐怖から抜けることができます。

そしてその気になればいつでも新しいものを絶えず作り出すことができる

人は創造の泉であることを、体験させてあげてください。

 

子どもが「お腹すいた」時には

次の食事時間が来るまで「待つ」ということを教えてあげてください。

お母さんの食事づくりのお手伝いをさせてもいいですね。

一緒に作ったご飯の美味しさが共有できたら

子どもは共同生活の意義と楽しさを味わえるでしょう。

 

「無」の中に自分を置くことに慣れていない現代人。

「受動脳」で生きることが当たり前になっている私たちに

「無」はある種の恐怖を与えます。

 

私たちは意識して「無」を子どもに与えてあげことで

子どもの創造性、個性、自由を伸ばしてあげることができるでしょう。

 

「つまらなーい」には

「そうだね。じゃあ何ができるかな?

なんかできたら、お母さんにも見せてね。

楽しみにしてるから。」

「お腹すいたー」には

「うん。すいたね。今日はXXXだからきっとおいしいよー。

お腹すかせといてね。

もう少ししたら作り始めるから一緒に作ろうよ。」

…こんな感じで試してみてください。

 

このような応対から子どもは

お母さんが「空腹」と「退屈」を埋める、便利な機械ではないということ。

「空腹」と「退屈」が人の自然で健康な状態であること。

「無」が「創造」の始まりであることを学ぶでしょう。

 

簡単に言えば、退屈な子どもとお腹をすかせた子どもは

ある程度ほっといても大丈夫っていうことです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ABOUT ME
内山千晶
オレゴン州ポートランドのシュタイナー学校で、小・中学生に23年間日本語を教えました。今は校長として、ポートランドワルドルフ学校で幼児から高校までの生徒たちだだけでなく、親御さんや先生方、学校、地域、そして米国ワルドルフ教育全体のサポートをしています。 ポートランドワルドルフ学校教頭。 アンティオック大学教育学部博士課程。 アンティオック大学教育学修士。 上級ワルドルフ教師のための治療教育課程修了。 北米ワルドルフ学校協会、学校代表。 北米ワルドルフ学校日本語教師のための研修主催者 人智学精神科学・教育学部門・天文学部門会員。 空間ダイナミックコース終了。 星智学のワークショップ、研修主催。 星智学リーディング。

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