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光の子育て
生きる力のたっぷりな子になーれ!
七歳までの子の光

早期知育の大きな代償

「鉄は熱いうちに打て」

「子どもは早いうちに教育しなければ手遅れになる」

子どもたちを日本で育てている時、その言葉に説得力を感じました。

大いなる力からたくされた大切な命。

無限の可能性を秘めた命。

その可能性を引き出すために、

自分にできることは何でもしてあげたいという、切実な思いの表れです。

隣のお子さんが数々の習い事を始めれば、

「うちの子もさせてあげたほうがいいかも…。」と、焦る気持ちにもなりました。

 

…でも結局は、何もさせませんでした。

怠け者だったんですね。私。

社宅の公園に子どもがたくさん遊んでいたので、そこに仲間入りさせただけ。

放っておけば夕方まで遊ぶので、ラクなものでした。

 

現在子どもの成長を理解し、実際にたくさんの子どもに触れる経験を積んでみて、

当時の自分が怠け者で、ラッキーだったと感じています。

 

確かに七歳までの子どもに何かを教えれば、何でもすぐに覚えます。

大人がびっくりするような、天才ぶりも発揮します。

 

でもそのきらびやかな「天才」は、実はあまり長くは続かないんです。

たいていは、思春期を迎える頃には色あせてしまう…。

 

幼児期の「天才」は、

成長とともに顔色がさえなかったり、お腹が弱かったり、

テスト前には病気になったりと、生きるのがだんだん大変になりがちです。

せっかく輝かしくスタートした人生なのに、どうしたことでしょう…。

幼児期の「天才」を作るためには

「大きな代償」を伴います。

小さな子どもは「光」の宝庫。

子どもの「光」は与えられた環境をそのまま反映して、周囲を照らします。

知識を与えられれば、知識で周囲を照らします。

 

その「光」は、最初の七年間

子どもの内臓に生命力を与えるために用意されたものです。

「光」をたっぷり含んで育った内臓は、

一生涯に渡って、子どもに強い生命力を与え続ける、命の泉。

 

その時期の子どもに「記憶」を使った知育をすると、

子どもは本来内臓に与えられるはずの「光」を使って「記憶」します。

「記憶」に使われた「光」は、内臓に栄養を与えることができません。

 

お母さんたち、どうかお子さんを、長い目で見て育ててあげてください。

お子さんが小さいうちは、自然の中でたっぷり遊ばせてあげてください。

 

「光」に満ちた内臓は

一生涯にわたって

子どもに生きる力を与えます。

辛いことでも乗り切れる底力を養います。

創造性を生かして未来を切り開く道を開きます。

生まれた使命を果たすための動機を植えつけます。

肉体的な強さだけでなく、

持久力、創造性、想像力、統率力、柔軟性、瞬発力、包容力、協調性、好奇心、直観力…。

「光」を含んだ内臓からの贈り物は数え切れません。

 

内臓が強いければ、恐怖、疑惑、嫌悪、不安に打ち克つ力も持続します。

 

知能だけが高くても、病気がち。

生きる力がスタミナ切れでは

困難を乗り越えて、大きな仕事はできません。

 

いくら知識が豊富でも、人を理解し包み込める気力が伴わなければ、

世の中から孤立してしまい、人や組織を率いることはできません。

 

「光」をお金と考えてみるとわかりやすいかもしれません。

子どもは光の国から、この世を生きるのに必要な「財産」をもらって生まれてきます。

その「財産」は「事業」を立ち上げるための、「基本投資金」。

その「基本投資」がなされれば、七年後には「事業」を始めることができます。

「事業」が回転し始めれば、そこから新しい財力を生み、

「投資金」の元が取れるばかりでなく

その後の人生をしっかりと支えることができる。

という考えです。

早期に記憶を使った知育を強いるということは、

「投資」にあてるべき「財源」を七年間で使い込んでしまうこと。

ともいえるでしょう。

五歳の天才は「親のため」。

四十歳の成功は「子どものため」。

私たちはどちらかの道を選ばなければなりません。

子どもはみな、自分に与えられた「光」を全部生かして、

独自の使命を果たすために生まれてきました。

自分ならではの「光」で

世の中を照らすためにやってきました。

 

自然の力を信じて、安心して、ゆったりと構えて

どうか今という時間を、お子さんと一緒に存分に楽しんでください。

 

豊かな命の源を抱いて、大地にしっかりと根を張った、大樹のような人になーれ!

 

 

 

 

 

ABOUT ME
内山千晶
オレゴン州ポートランドのシュタイナー学校で、小・中学生に23年間日本語を教えました。今は校長として、ポートランドワルドルフ学校で幼児から高校までの生徒たちだだけでなく、親御さんや先生方、学校、地域、そして米国ワルドルフ教育全体のサポートをしています。 ポートランドワルドルフ学校教頭。 アンティオック大学教育学部博士課程。 アンティオック大学教育学修士。 上級ワルドルフ教師のための治療教育課程修了。 北米ワルドルフ学校協会、学校代表。 北米ワルドルフ学校日本語教師のための研修主催者 人智学精神科学・教育学部門・天文学部門会員。 空間ダイナミックコース終了。 星智学のワークショップ、研修主催。 星智学リーディング。

POSTED COMMENT

  1. なおたん より:

    感動して泣いてしまいました。(T o T;)/

    • 内山千晶 より:

      なおたんさま、コメントをありがとうございました。なおたんさんは、きっとお子さんの「光」を見つめることのできる方なんだと思います。ご自分を信じて、お子さんと接していってください。応援しています。ご質問があればいつでもどうぞ。

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