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光の子育て
生きる力のたっぷりな子になーれ!
七歳までの子の光

自由と個性を伸ばしたければ「型」を与えよ

「光」を消すことなく、子どもの意志を上手に導くには

子どもの生活にはっきりとしたリズムを与えることが大切です。

具体的には

何時に起きて何時に寝るか、お散歩はいつ行くなど、1日のスケジュールを作る。

各曜日の朝ごはんメニューを決めて毎週繰り返す。

曜日ごとのお着替えのパターンもあらかじめ決めておく。

など。

このようなことをご紹介すると、お母さんがたから

同じものばかりでは飽きてしまうのでは?

子どもの感性が育たないのでは?

子どもの自由を奪ってしまうのでは?

子どもの個性つぶされてしまうのでは?

という当然のご質問をいただきます。

そこで今回は子どもの自由と個性について考えていきたいと思います。

 

武道の精神に「型から入って型から出よ」というものがあります。

「独自の道を極めたければ、まずは型をしっかりと学ぶ必要がある。」というものです。

これは、子どもの個性と自由を育てる上でもいえるのです。

 

大樹が大空に向かって、力強く枝葉を伸ばすためには

太い幹が育っていなければなりません。

「型」が幹にはっきりと硬さを与えるために、木は高く成長していけるのです。

そして、「型」から自由になるような形で、木は枝葉を存分に広げていくことができます。

「型」を与えられないと、植物は高く伸びることができません。

「型」を与えられない植物は、地面に方向性なく、また際限なく広がる「茂み」となります。

茂みには大樹のような「個」はありません。

 

「個」が育たなければ、周りに流されるばかりで

本当の「自由」を手に入れることはできません。

 

乳幼児は宇宙から得た「叡智」はたっぷり持っているものの

この世に暮らした経験が浅いために

この世での「良い」「悪い」を見極める目をまだ持っていません。

「良いもの」と「悪いもの」をたくさん見て、経験して、学んできたお母さんが

ご自分が「良い」と思う環境を

自信を持ってお子さんに与えてあげて欲しいと思います。

 

子どもはそのうちに「なぜ」を聞いてくるようになるとおもいます。

その時にはお母さんの「なぜ」をお子さんに伝えてあげてください。

「なぜ」に貫かれたお母さんの選択に、お子さんはお母さんの「深い愛情」を感じ

その間に守られている「安心感」が育っていくでしょう。

すみれさんからのご質問

お母さんに対する信用と信頼も増していくと思います。母親の「なぜ」を子供に伝えるやりとりとは具体的にどの様な事でしょうか?ちょっと例を挙げていただけますか?

すみれ様、

ご質問をありがとうございました。
「なぜ」に対するお返事は、お子さんの年齢にもよります。
九歳前のお子さんであれば「なんでだと思う?」って聞いてあげると、こちらが考えてもみなかった素晴らしい答えが返ってきます。
子どもが世の中の不思議に触れたくて「なぜ?」と聞いてくるときには、「不思議だねー」と心から同調してあげるだけで、満足することが多いです。
子どもが九歳を過ぎると、「不思議だね」は効きません。「どうしてだとおもう?」から始めて、会話を楽しんでください。
九歳以降のお子さんがお母さんの選択に反感を持つようであれば、なぜお母さんがその選択をするのかを話してあげるといいです。

例えばコンピューターゲームの時間を制限するとき、「なぜ」制限が必要なのかを話して聞かせます。
子どもはその時点では納得しないかもしれませんが、お母さんの真実と愛情をその理由の中に含まれていることは伝わるはずです。
「みんながやってるから」などの子どもなりの理由で反論してくるかもしれませんが、お母さんが正しいと思うことを「うちではこれでいく」と決めてしまっていいのです。
お母さんの毅然とした態度と「真実と愛情」からの「決まり」に子どもは心の底で安心感を育てます。

 

子どもは思春期に入って「私は誰?」という目で世の中と自分とを比べ始めます。

その時に「お母さんが選んだ良いもの」を与えられて育ったことが

若者に基本的な自信を与えます。

そしてそこから自分の「個性」を見つける旅に出ていくのです。

お母さんの感性を土台として、自分の選択を加えることで

子どもはさらに先へと伸びていくことができます。

 

どうか自信を持ってお子さんに「型」を与えてあげてください。

「型」は大人が子どもにあげられる、大きな贈り物です。

お子さんが育っていく上で、大きな自信と力になります。

 

 

 

 

 

ABOUT ME
内山千晶
オレゴン州ポートランドのシュタイナー学校で、小・中学生に23年間日本語を教えました。今は校長として、ポートランドワルドルフ学校で幼児から高校までの生徒たちだだけでなく、親御さんや先生方、学校、地域、そして米国ワルドルフ教育全体のサポートをしています。 ポートランドワルドルフ学校教頭。 アンティオック大学教育学部博士課程。 アンティオック大学教育学修士。 上級ワルドルフ教師のための治療教育課程修了。 北米ワルドルフ学校協会、学校代表。 北米ワルドルフ学校日本語教師のための研修主催者 人智学精神科学・教育学部門・天文学部門会員。 空間ダイナミックコース終了。 星智学のワークショップ、研修主催。 星智学リーディング。

POSTED COMMENT

  1. すみれちゃん より:

    母親の「なぜ」を子供に伝えるやりとりとは具体的にどの様な事でしょうか?ちょっと例を挙げていただけますか?

    • 内山千晶 より:

      すみれ様、

      ご質問をありがとうございました。
      「なぜ」に対するお返事は、お子さんの年齢にもよります。
      九歳前のお子さんであれば「なんでだと思う?」って聞いてあげると、こちらが考えてもみなかった素晴らしい答えが返ってきます。
      子どもが世の中の不思議に触れたくて「なぜ?」と聞いてくるときには、「不思議だねー」と心から同調してあげるだけで、満足することが多いです。
      子どもが九歳を過ぎると、「不思議だね」は効きません。「どうしてだとおもう?」から始めて、会話を楽しんでください。
      九歳以降のお子さんがお母さんの選択に反感を持つようであれば、なぜお母さんがその選択をするのかを話してあげるといいです。

      例えばコンピューターゲームの時間を制限するとき、「なぜ」制限が必要なのかを話して聞かせます。
      子どもはその時点では納得しないかもしれませんが、お母さんの真実と愛情をその理由の中に含まれていることは伝わるはずです。
      「みんながやってるから」などの子どもなりの理由で反論してくるかもしれませんが、お母さんが正しいと思うことを「うちではこれでいく」と決めてしまっていいのです。
      お母さんの毅然とした態度と「真実と愛情」からの「決まり」に子どもは心の底で安心感を育てます。

      • すみれちゃん より:

        なるほど…子供の「なぜ」に応じる姿勢が大切なんですね。「なぜ」と思う意思を尊重して認めてあげるだけで子供の心は満足するでしょうし、その後の話し合いになっても感情的に決裂する様なことにはならずに済みそうです。
        ありがとうございました。

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