子どもの頃によく聞いた、「大丈夫」という言葉。
そう言われると本当に「大丈夫」な気になって、
転んだ痛みも不安な気持ちも不思議と和らいだものです。
魔法のような「大丈夫」。
実はその言葉の向こうには、続きがひっそりと隠されている…。
「大丈夫、私がここにいてあげるから…。」
その人の優しさと存在感そのものが
「大丈夫」の裏側で、私に「光」を与えてくれていたことに
当時の私は気づきませんでした。
…いつの頃からか、誰も「大丈夫」って言ってくれなくなったのは
私が大人になったっていうことでしょうか?
「大人になる」ということは
「個」として生きるということは
「自由」を手にするということは
「人のお世話をする」いうことは
同時に自分の中の「孤独」と「不安」と「自信のなさ」を
一人でこっそり抱っこしなければならないということでもあるのです。
それは人として「誇り」に思うべきことではあるけれど
「大丈夫」があまり遠くに聞こえて、こころをせつなくするときは
ちょっと立ち止まって一息ついて欲しいと思います。
そのせつなさは、あなたがずっと頑張ってきた証です。
子どもたちを、ご主人を、家族を、周囲の人を
あなたの「光」で支え続けてきた時間を
どうか、たっぷりほめてあげてください。
それから、注意深くこころの耳を澄ませれば、
「大丈夫の光」がいつでもあなたに届いていることに気づくでしょう。
毎日朝をもたらすお日様。青い空。ゆったりと流れる雲。
光に揺れる木の葉、道端に咲いている花。涼しさを運ぶ風。
暗い夜を照らす月や星…。
あなたのすぐそこで、宇宙の「光」が満ちているのが聞こえますか?
「大丈夫、私がここにいてあげるから…。」
「ここであなたを支えてるから、転んでも大丈夫。」
「安心して歩いていいから…。」
「私がみててあげるから。一人じゃないから。大丈夫」