子どもの遊びの中にはたくさんの宝物がつまっています。
想像力、創作力、協調性、統率力、観察力、自主性、好奇心、柔軟性、自発力、解析力…。
それらはすべて、人が力強く生きていくうえで欠かせない力です。
それらをもった人が、世のリーダーとして未来を作り上げていくことができます。
子どもたちは遊びの中で、それらの力を自然に身につけていきます。
子どもは五感をすべて開いて、遊びに取り組んでいきます。
遊びの中で子どもは、色、音、気象学、重力や物理学、化学、地質学、生物学、幾何学…。
それらの基本を身をもって体験します。
彼らが大きくなって、学問としての理論を学んだ時、
それらの体験が、生きた知識として身につきます。
子どもの遊びは、有機的に多様に変化していきます。
子どもは遊びの中で、絶えず新しいものを生んでいきます。
反応式のおもちゃや、色とりどりの刺激などは必要ありません。
子どもは木の棒や、ドロ、水、葉っぱ、簡素な積み木などで、
何時間でも遊ぶことができます。
「無」から「生命」を生み出す力ー「創造力」。
創造力を持った人は、転んでも立ち上がることができます。
落ち込んでも、明日を見る力を持ちます。
失敗しても、また一から始める、静かな勇気を秘めます。
自殺、絶望、引きこもり、犯罪など、暗闇に落ちていく若者たちが心配される今、
シンプルな遊びの大切さを見直すべきではないでしょうか?