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光の子育て
生きる力のたっぷりな子になーれ!
小学生の光

九歳児を救う!

九歳児の心の声

「光」の国からやってきたボクは、今までずっと「光」の中で暮らしてきた。

光の国は明るさと健全な秩序と自然のリズムで満たされていて、

人も動物もみな優しく、仲良く、楽しく一緒に生きていた。

 

けれども

「『光』の暮らしはずっと続くものではない」ということを、

昨日までのボクは知らなかった。

 

「全ての人が公平で寛容で優しいわけではない」なんて、

今までのボクは考えもしなかった。

 

ボク自身だって

「何でもできるスーパーヒーローではない」ことに、

今まで気づかずにいた。

 

知らないうちに、ボクは「光」の国を離れてしまったようだ。

 

この見知らぬ場所で、

誰がボクを分かってくれるのだろう?

誰がボクを守ってくれるんだ?

今までボクに注がれていた、

揺るぎのない愛は、一体どこに消えてしまったんだろう…。」

 

ボクの周りで、ボクの中で、何かが変わってしまった。

 

ボクは少しだけ、おとなに近づいてしまったのかもしれない…。

この時期の子は誰もが

このような寂しさと戸惑いを多かれ少なかれ感じています。

ですから彼らは

強そうに振舞っても

内側では、微かな不安や自信のなさを抱えている

生意気を言ってきても

心の中では「光」でありたい願望と

つながっていたい欲求を持っている

ということを、ぜひ忘れないでください。

 

子どもは「九歳の変化」に伴って「影のベール」をまとうため、

私たちはその「ベール」がその子だと思いがちですが

本当の子どもはその後ろ側にいます。

 

その後ろに隠れている子どもの声が聞こえれば

その時々に、相応な応対ができるでしょう。

影と光(本質)のメッセージとその対応

影をまとった行動 光のつぶやき 応対の例え
口答えをする・自己主張が強い もうボクとお母さんは違うんだよ。一緒にしないで。ボクにはボクの考えがあることに気づいてね。 なるほどね。言いたいことはわかる。ただ、適切な場所と時間と伝え方をちゃんと考えないと、いい考えも生かされないよ。明日ならできるけど、今日は無理。
情緒が不安定になる つながっていたいけどつながれない。どうしたらいいかわからない。説明しても言葉にならない。ひとりぼっちな気持ち うん、わかる。頑張ってるもんね。ちょっと深呼吸してみようよ。辛かったらお母さんいつでもここにいるから。
不満が多くなる 今まで親も先生も友達も、みんな完璧だって思ってたけど、実はいつでも公平で優しくて正しいわけじゃない。アテにしてたのに…。ボクはどうすればいいの? そうか。それは残念だったね。先生や友達にお母さんから聞いてあげようか?先生やお友達にはそれなりの言い分があるかもしれない。あなたもこのままじゃ、気持ち悪いでしょ?
人と自分を比べたがる ボクのことは誰もわからない。友達を例えにして比べれば、ちょっとは分かってもらえるかな?本当のボク。 ふーん。じゃあYYくんの得意はなに?ZZちゃんのは?あなたの得意は?みんな違ってるってすごいじゃない。協力すれば、すごい力が出るね!
自己評価が下がる みんな一緒だと思ってたのに、気がついたらボクだけ〇〇がわからない。友達はみんな分かっているのに。ボクだけできが悪いんだ。 〇〇は苦手でもあなたはXXが上手でしょ。やさしいし、やる気もある。苦手なことは、練習すれば上手くなるよ。一緒に頑張ろう!
暗闇が怖い・怖い夢を見る ボクの知らない「闇」の存在に気づいた。そこにはボクの「光」が届かない。なにが潜んでいるのか、なにが飛び出して来るのか。予測がつかないよ。 お母さんがここにいるから。怖かったらいつでもきていい。見えないところは怖いよね。大丈夫。少しずつ慣れていけばいいから。
赤ちゃん返り 外に出ればなんでも分かっているふりをしなきゃならない。友達にも弱いところは見せられない。もう疲れちゃったよ。光の世界に帰りたいよ。 外ではずいぶん頑張ってるんだもんね。うちにいるときくらい、甘えてもいいから。お友達や先生には内緒にしておいてあげるから。

ここで大切なのは、子どもがこの成長のプロセスの中で

一生懸命自分探しをしているということ理解してあげることです。

このころの子どもに応対するコツ

  • 子どもの「生意気」や「口答え」を、こちらが必要以上に個人的に取らない。
  • 気持ちをわかってあげた上で、冷静に愛情を持って指導する。
  • 「弱さ」や「愚痴」や「不満」を吐き出させてあげる。
  • 「良い」「悪い」という勝ち負けの比較を、「違い」というユニークさの視点に変えることを教える。
  • 「恐怖」「不安」「自信のなさ」を、しっかりと受け止めてあげる。

できたらやってみて!「九歳の変化」に役立つ生活法:

  1. 幼児扱いをやめる
  2. 生活のリズムを設定
  3. 家のルールをはっきり決める。
  4. リズムとルールをみんなで守れるように一緒に頑張る
  5. 子どもを家族の一員として扱い、役割を与える(お手伝いをさせる)
  6. 食事の支度、片付け、庭仕事、ペットの世話、ゴミを捨てる、ベッドを整える、洗濯物をたたむなど、生きていくのに必要なスキルを教え、身につけさせる。
  7. 子どもの「なぜ?」には、しっかりと向き合う(物事の良し悪し、お母さんの選択と真実をきちんと話して聞かせる。
  8. 子どもが甘えてきた時(赤ちゃん返りすることも)には、たっぷり甘えさせてあげる。

「九歳の変化」を子どもと一緒に乗り切ることができると

親子関係は一層親密なものとなります。

これから先に待っている「十二歳の変化」や

「思春期の迷い道」を無事に過ごすためにも

ここで「練習」をしておくと後が楽です。

 

この機会を生かして、お子さんの「光」を見つめてあげてください。

「お母さん、見守っていてくれてありがとう!」

「お母さんがそこにいてくれるから、ボクはもう少し頑張れるよ!」

という声が聞こえてきますよ。

 

 

 

 

ABOUT ME
内山千晶
オレゴン州ポートランドのシュタイナー学校で、小・中学生に23年間日本語を教えました。今は校長として、ポートランドワルドルフ学校で幼児から高校までの生徒たちだだけでなく、親御さんや先生方、学校、地域、そして米国ワルドルフ教育全体のサポートをしています。 ポートランドワルドルフ学校教頭。 アンティオック大学教育学部博士課程。 アンティオック大学教育学修士。 上級ワルドルフ教師のための治療教育課程修了。 北米ワルドルフ学校協会、学校代表。 北米ワルドルフ学校日本語教師のための研修主催者 人智学精神科学・教育学部門・天文学部門会員。 空間ダイナミックコース終了。 星智学のワークショップ、研修主催。 星智学リーディング。

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